ひとりのみ日記

ひとりのみ日記

中年女性がひっそり一人飲みをしています

日本酒メモ

日本酒の製法のこと3 『無濾過生原酒』

「無濾過生原酒」むろかなまげんしゅ 醪(もろみ)を搾った後、濾過と加熱殺菌を行わず、加水もしていない原酒のこと。出来立てそのままのお酒です。 濾過とは、雑味の成分や微細な粒子などを取り除くために行われているので、無濾過はそのぶん個性豊かで荒…

日本酒の製法のこと2 『にごり酒』

「にごり酒」にごりざけ 醪(もろみ)を搾る時に目の粗い袋で濾し、目をすり抜けた細かい米の粒子(おり)が残って白濁したお酒です。 多くのにごり酒は加熱殺菌されず、酵母が生きたまま瓶詰めされるので、その発酵により発泡性のものが多いのも特徴です。 …

日本酒の製法のこと1 『原酒』

「原酒」 日本酒は通常、瓶詰め直前に水を加えてアルコール度数を下げる加水という作業を行います。 一切加水せず醪(もろみ)を搾った後瓶詰めした酒のことを「原酒」といいます。 一般的に、加水した日本酒のアルコール分は15%前後、原酒は20%前後となり…

日本酒の季節

日本酒は一年中飲めますが、実はとても季節感のあるお酒だと最近ようやく気がつきました。 冬は新米を使ったみずみずしいしぼりたて。 春から夏にかけては爽やかな夏の生酒。 秋は旨みのあるひやおろし。 最近はしぼりたてを見かけることが多かったけど、そ…

東京の蔵元

以前神奈川県の蔵元が意外にも沢山あったことに驚いたので、今日は東京にも蔵元があるのか調べてみました。 港区に一軒あるのは知っています。 これ ↓ hitorinomiko.hatenablog.com 港区の江戸開城を含めて10軒もありました。ほー。 西の方は遠いけど、府中…

神奈川県の酒蔵

私の好きな隆を造っている川西屋酒造は神奈川県の酒蔵です。神奈川県にも酒蔵があるんだー、と思い調べてみると、神奈川県には13もの酒蔵がありました。 意外です。 半数近くは小田原のほうにあります。 それならなんとなく納得。 残草蓬萊の大矢孝酒造も神…

「山田錦」と「五百万石」

日本酒の原料に使われる酒造好適米。 私が今まで飲んできた日本酒のうち、一番多いのはやはり「山田錦」。次は「五百万石」。 米の種類ごとの味の特徴などはよくわかりませんが、同じ銘柄で米の種類の違うものを飲み比べると味が全然違う、ということには気…

港区に酒蔵が!?

今日もdancyu日本酒読本からです。 なんと、港区に酒蔵があるとな。その名も「東京港醸造」。わかりやすい。 4階建ての小さなビルで、わずか3人というコンパクトな酒造りだそうです。 ここで造っているのは「江戸開城」という銘柄のお酒で、全て純米、全て…

燗のつけ方

dancyu日本酒読本で、プロ(日本酒を扱うお店の店主や酒ソムリエなど)の皆さんが自宅でやっている燗のつけ方を紹介するコーナーがありました。 私はいつもレンジでチンしてしまうのです。香りが飛んでしまうとか、温度にムラが出来てしまうとか、あまり良い…

うすはりグラス

うすはりグラスが、欲しいんです。 薄いやつです。 私の存在と同じぐらいうっすーいやつ。うふふ。 ワイングラスのうすはりは何年か前に流行っていたように記憶していますが、先日お猪口のうすらりを見かけたんです。お値段はピンキリでしたが、¥1000ぐらい…

純米 吟醸 大吟醸

吟醸、大吟醸には吟醸香(ぎんじょうか/ぎんじょうこう)と呼ばれるフルーティな香りがあります。私はフルーティな日本酒は大好きなので、吟醸大吟醸はもちろん大好きです。 しかしながら、普段私が作っているような節約レシピ的なふつーの夕飯にはこの華や…

ドメーヌ

ドメーヌ 仙禽を飲んだ時にラベルに書いてありました。ドメーヌ。 「仙禽は全ての原料米にドメーヌ化を行いました。」 ドメーヌ。 ドメーヌ化って、何…。 hitorinomiko.hatenablog.com 「ドメーヌ」とはフランスのワイン用語で自社畑のブドウを使用し、自社…

日本酒の瓶のふた

今まで知らなかった。日本酒の瓶の蓋にもデザインがされているなんて。 これは、仙禽の蓋(上から撮った写真です)。 なんか鶴みたいな蓋だなー。と思ったら、仙禽とは鶴のことではないですか。 やっぱり鶴をデザインしていたんだ。 今まで何本も飲んできた…

もうすぐあの日

もうすぐあの日です。そう、私の誕生日。うそです。日本酒の日です。 いつかって? それは、10月1日! 去年は日本酒の日なんて知らずに過ごしました。 今年は何か、イベントがないかどうか気をつけてみよう。 hitorinomiko.hatenablog.com

純米酒と特別純米酒

純米酒は醸造アルコールを添加していない、米と米麹だけを原料としていることはわかります。 では、「特別」純米酒は? 「特別」本醸造っていうのもあるけど、本醸造とどうちがうの? いつもよくわからないまま飲んでいました。 そこで特定名称酒について国…

ひやおろし

そろそろひやおろしを見かける時期になりました。 ひやおろしとは、ひと夏寝かせて秋に飲むお酒。二度目の火入れをせず、ひやのまま下ろすからひやおろしというそうです。 ひと夏寝かせているからまろやかな味わいになっています。 去年の秋に飲んだときは何…

福光屋の爽酒講座に行ってみた

三カ月ぶりに、福光屋丸の内店で開催される日本酒講座に行ってみました。今回のテーマは「爽酒」。 爽酒というのは、先日このブログで書いたところでいうと軽快タイプ。 hitorinomiko.hatenablog.com 夏は日本酒が売れないんだって。やっぱり暑いときに飲む…

日本酒:熟成タイプのこと

日本酒は大きく分けて4つのタイプに分類されます。 フルーティ 軽快 旨口 熟成 熟成タイプ 黄金色に輝く日本酒。熟成がもたらす複雑で芳醇な香りと味わいが特徴。 濃厚でちょっとクセのある食材にも負けない。 酒器 美しい色と複雑な香りを活かすのがポイン…

日本酒:旨口タイプのこと

日本酒は大きく分けて4つのタイプに分類されます。 フルーティ 軽快 旨口 熟成 旨口タイプ 伝統的且つ王道。米の風味が生きた、まさに日本酒の原点。米本来の甘味、旨味があふれる、ふくよかで丸みのある味わいが特徴。常温から飛び切り燗まで温度帯が広く、…

日本酒:軽快タイプのこと

日本酒は大きく分けて4つのタイプに分類されます。 フルーティ 軽快 旨口 熟成 軽快タイプ ライトでシンプル。万人に好かれる味わいです。香りは穏やかで控えめ。キレが良くさらりとした口当たりが特徴です。 どんな料理にも合うマルチプレイヤーですが、新…

日本酒:フルーティタイプのこと

日本酒は大きく分けて4つのタイプに分類されます。 フルーティ 軽快 旨口 熟成 フルーティタイプ フルーティなタイプは、華やかで果物や花の香りが特徴で、味わいは軽快なものから濃醇なものまでさまざまです。 どちらかといえば料理を選びますが、素材を生…

日本酒:味と香りで分かれる4つのタイプ

日本酒は大きく分けて4つのタイプに分類されます。 フルーティ 軽快 旨口 熟成 私が好きなのは、ちょうど1から4の順番かな。でも3の旨口も美味しいからやっぱり1から3は甲乙つけがたい(๑˃̵ᴗ˂̵)

國酒である日本酒

國酒。なぜか国酒じゃなくて國酒。私は初めて聞きました。でも40年ほど前の大平内閣でできた言葉のようです。外国の要人を接待する際、ワインなど外国の酒で乾杯することに疑問を持った大平総理が日本酒・焼酎を「國酒」と命名し、乾杯の際に使用することを…

飲み屋にぶら下がっている球体、杉玉

飲み屋や酒屋の軒先にぶら下がっている緑や茶色の丸い物体。それは「杉玉(すぎだま)」。名前の通り、杉の葉の穂先を束ねたものです。 これはもともと、酒蔵が新酒が出来たことを知らせるためのものです。吊るされたばかりの杉玉は青々としており、酒の熟成…

利き酒用のお猪口 蛇の目

日本酒といえば白い磁器の底に青い二重丸が書かれているあのお猪口です。 通称「蛇の目」。 青い丸が蛇の目に見えることが由来でしょう。蛇の目といえば傘やミシンにもその名前が使われていますが、いずれも蛇の目に見えることが由来です。そりゃそうだよね…

日本酒の酒器のこと 6 徳利

徳利 徳利は、首が細くて下のほうが膨らんでいる容器です。 鎌倉時代までは瓶子が使われていましたが、次第に使い勝手の良い形、サイズの徳利に変わっていきました。古い徳利は大きなものが多いです。 注いだときに「トクトク」と音がするものが好まれ、耳で…

日本酒の酒器のこと 5 片口

片口 片口とは、小鉢の先に注ぎ口のあるもので、数人で酒を分け合って飲むときに使用する。陶器、漆器など素材は多種に及ぶ。 元々は酒だけではなく醤油や酢、味醂など、液体調味料を大きな容器から分ける際に使われてきたもの。 片口もおしゃれ。 いつか欲…

日本酒の酒器のこと 4 ぐい呑み

ぐい呑み ぐい呑みとお猪口の違いがいまいちよくわからないのでいろいろ調べてみました。 「ぐい呑みは一般的にお猪口より大きいものを指す」そうです。 何というぼんやりとした説明なんでしょう。そもそも比較対象となるお猪口のサイズだって決まっていない…

日本酒の酒器のこと 3 チロリ

チロリ お酒を温めるための金属製の器をチロリと言います。「湯婆(たんぽ)」とも言うそうです。 銅、錫、ステンレス、真鍮製などさまざま素材があり、素材によってお酒の味が変わるそうな。 例えば錫は味をまろやかにし、銅は辛めになる。だから甘すぎると…

日本酒の酒器のこと 2 お猪口

お猪口 お猪口って、元は本膳料理で少量の料理を盛るための器だったんですって。江戸中期から酒器として利用されるようになったとか。 (諸説あるかも?) 本膳料理とは室町時代に確立された儀式的な料理です。なので普通の食器とは違うのでしょうが、食器を…