醸造アルコールとは、でんぷん質物や含糖質物から醸造されたアルコールをいいます。
ーうーむ、難しい。でんぷん質物とか含糖質物って何?
でんぷん質物とは、例えば、でん粉、穀類、芋類のようにでん粉質を主成…
ー要するに、イモとか米とかのことか。じゃあ含糖質物は砂糖とか蜂蜜ね。それから醸造したアルコールなら、結局焼酎みたいなものかな。
もろみにアルコールを適量添加すると、香りが高くスッキリした味となります。
ー香りが高くてスッキリした味、私は好きよ。
また、アルコールの添加には、清酒の香味を劣化させる乳酸菌(火落菌)の増殖を防止するという効果もあります。
ー乳酸菌って香りを劣化させるの?そっちにびっくりだわ。
なお、吟醸酒や本醸造酒に使用できる醸造アルコールの量は、使用した白米の重量の10%以下に制限されています。
ーへぇ、10%か。
アルコールの添加には、品質を安定させる効果、防腐効果などもあります。
ー良いことばかり。でもアルコール添加って、あまり良い印象ないよね。私は好きなんだけど。
戦後貧しかった頃は米が貴重だったため、アルコールで薄めたものを日本酒として売っていたのです。
ーその時代には純米酒なんて夢のお酒ね。美味しいお酒が飲める今の時代に感謝です。